レコーディングスタジオの防音・防振・音響設計/防音工事コンサルタント





 

 
豊島総合研究所
   SAM TOYOSHIMA LABORATORY

 ● Recording Studio























 Staff Profile
豊島政実
黒川宏一

レコーディングスタジオ 設計
 ビートルズで有名なアビーロードスタジオ、タウンハウススタジオ、ビクタースタジオ・オンエアースタジオなど海外、国内数多くのレコーディングスタジオ音響設計を手がけてきた豊島政実率いる音響設計グループにより、防音・音響性能はもちろんのこと、デザイン性も考慮した音空間をご提案いたします。


レコーディングスタジオの防音・防振・音響設計



レコーディングスタジオのは、室内で出す音が隣接する部屋や隣戸へ騒音にならないようにすること、及び隣室や屋外からの騒音が録音に支障ないようなレベルにすることが重要です。



防音設計の目標値

部屋の防音性能は、D値という遮音性能の等級で評価されます。D値と人の聞こえ方(感じ方)の対応はおおよそ下記表のような関係になっています。コントロールルーム間Dr-60〜Dr-65、ブース間Dr-30〜Dr-40、隣室は使用条件によって必要な防音性能は変わりますが、外部・その他隣室はDr-75〜Dr-65が目標値となります。

表示尺度と住宅における生活実感との対応例
遮音等級 Dr-65 Dr-60 Dr-55 Dr-50 Dr-45 Dr-40 Dr-35 Dr-30 Dr-25 Dr-20 Dr-15 備考
ピアノ、ステレオ等の大きい音 通常では聞えない ほとんど聞えない かすかに聞える 小さく聞える かなり聞える 楽曲がはっきり分かる よく聞える 大変よく聞える うるさい かなりうるさい 大変うるさい 音源から1mで90dBA前後を想定
テレビ、ラジオ、会話等の一般の発生音 聞えない 聞えない 通常では聞えない ほとんど聞えない かすかに聞える 小さく聞える かなり聞える 話の内容がわかる はっきり内容がわかる よく聞こえる つつぬけ状態 音源から1mで75dBA前後を想定
生活実感、プライバシーの確保 ピアノやステレオを楽しめる
*機器類の防振は不可欠
カラオケパーティ等を行っても問題ない
*機器類の防振が必要
隣戸の気配を感じない 日常生活で気がねなく生活できる
隣戸をほとんど意識しない
隣戸住宅の有無がわかるがあまり気にならない 隣戸の生活がある程度わかる 隣戸の生活がかなりわかる 隣戸の生活行為がよくわかる 隣戸の生活行為が大変よくわかる 行動がすべてわかる 遮音されているという状態ではない      小さな物音までわかる 生活行為、気配での例
日本建築学会より


●遮音等級D値

図-1のようなJIS A 1419-1(2000)「建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法ー第一部:遮断性能」に示される空気遮断性能を評価するための基準曲線の周波数特性と等級を用いて評価します。各周波数における測定値をプロットし、結んだ曲線に対して、等級曲線を全て上回る一番高い等級曲線をその等級と読みます。(各周波数最大2dB許容)図-1で示した例では、Dr-40となります。また、ここで読んだ遮音性能Dr値を表-1、2のような評価表(日本建築学会推奨基準)を用いて評価しています。
 
一般の建物を設計する場合、遮音性能は、表-1の値を目標におこなわれます。マンションなど集合住宅では、一級のD-50程度が標準的なものです。したがって、一般の建物にレコーディングスタジオを作るには防音が必要となるわけです。
レコーディングスタジオ防音 遮音等級D値
図-1 空気遮断性能(防音性能)
レコーディングスタジオ防音 D値

表-1一般建物の設計遮音量



●室内騒音
より良い音質の録音には室内の静けさが必要となります。室内で生じる騒音源は、外部から侵入する騒音及び室内で生じる設備騒音です。室内騒音の設計目標は下記表に示すようにNC-15〜20程度です。また、外部騒音については建設予定地の環境騒音を事前調査し十分検討した上での設計が必要となります。

レコーディングスタジオ 室内騒音許容値


●防音・防振構造
単一部材の遮音性能は、入射音の周波数と材料の面密度の対数に比例します。(質量則)つまり、材料の重量が増えると遮音性能があがります。しかし、質量則では、重量を2倍(同一材なら厚みを2倍)にしても6dBしか遮音量は増加しません。
 この質量則以上の遮音量を得るには、部材間に空気層をとった二重壁を構成することにより可能となります。また、この部材間の振動伝達を抑えることによりさらに防音性能が向上します。したがって、レコーディングスタジオのような
高度な防音性能が必要な場合は、防振設計が必要不可欠となります。また、音は空気を伝播してくるもの(空気伝播音)と壁・床・天井などの物体内を伝播するもの(固体伝播音)があります。固体伝播音は、その物体が振動することで音が伝播するので壁などを厚くするだけでなく防振構造(浮遮音層)が必要となります。特にマンション・雑居ビルに設置する場合は、床に伝播する振動に対して、防振構造が必要不可欠となります。苦情の発生しているレコーディングスタジオでは防振構造が無い、または十分でないことが非常に多いため注意が必要です。

レコーディング防音・防振構造
レコーディングスタジオ防音・防振構造 概念図


●室内音響設計
レコーディングスタジオでは、防振、防音性能はもちろんのこと、より良い音を録音すると共に、ミュージシャンが快適に演奏できる室内の良好な音環境及び芸術性を引き出すような内装設計が必要です。

音響障害の防止
高音質で快適な音空間を実現するためには、響きの長さ(残響時間)を調整するだけではなく、音質や音色を調整すること、すなわち響きの質を設計することが必要です。とくに平行に対向する反射性の大きな面がある場合は、エコーやカラーレーションといった音響障害となりますので対策が必要となります。

最適残響時間
原音に忠実に録音するには、部屋の特性の影響が少ない音空間が必要となります。再生する環境を考慮していない響きが少ない空間や、響きすぎて原音がわからないような部屋では、良好な音環境ではありません。レコーディングスタジオの残響時間は、録音する音楽のジャンル、ミュージシャン・エンジニア・プロデューサーの好みによって異なりますが、平均的には、室内平均吸音力が20%〜40%程度の設定が最適な残響時間を得られる目標値です。また、好みによって残響や反射面、吸音面を変えられるような、可変装置を設置するスタジオも増えています。


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国内スタジオプロジェクト
 
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